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spiel gut とは

「子供の遊びと玩具審議会」の設立

審議会は1950年頃“子供たちに与えたい良い玩具がない”という母親の素朴な疑問がきっかけになってつくられました。

当時のドイツは戦後の経済復興の最中で、玩具の工業化が盛んになり、玩具製造も自動化され数量も多く出回りました。また子供自身が玩具を使って遊びを考えるより、玩具自体が自動的に動き子供が決められた事しかできないものが数多く開発されその影響が心配されました。

こういった玩具の氾濫に対してひとつのグル-プが結成されました。その最初の活動としてドイツのウルム市で「Gutes Spiel-zeug 良い玩具」の展覧会が1954年12月に開催され、その開会式の日に「良い玩具審議会」が設立されました。

1959年にICCP(International Council for Children's Play)に加わり世界的な活動に発展させました。

その後運動が一定のレベルに達し、ひとつの役割が終わりましたが、更に活動を活発にさせるため「子供の遊びと玩具審議会」に名称を変更しました。

​構成と運営

審議会は発起人であるDr. Roderich Graf Thun議長のもとで12人の委員…教育者・哲学者・医者・臨床医・芸術教育者・デザイナ-・両親…から構成されており、全て名誉職として仕事をすることに誇りを持っています。

玩具の製造・販売に関係していれば当然ユ-ザ-の信頼を得ることはできませんそのため利害関係の無い人のみがその資格を持ち、メンバ-となりえるのです。活動における諸費用は個人負担とし、また指導や調査・玩具のテストの際の報酬は一切受け取りません。

審議会が発行する印刷物には全く広告をいれません。運営するための諸費用は審議会が発行する本・カタログ・印刷物、展示会の貸し出し費用などが主体です。

国からの継続した経済援助も一度も得ておらず、援助としてはウルム市からの印刷物にかかる費用の少額の貸付金と美術館の使用料免除だけです。事務所も個人の好意で無料で借りており、実際の運営はボランティアの主婦が中心となって活動しています

​選ぶための原則

審議会が選択する玩具の評価基準

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